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2022/03/08

減塩と塩不足

みなさんは、減塩についてどうお考えですか?

「塩分は控えたほうが健康」
「塩分の摂りすぎは、高血圧や心臓病・脳卒中のリスクが高い」など、
いろんな声が聞こえてきそうですね。



現代では、健康思考により減塩食品を選ぶことが多く、
スーパーなどの食品棚にもたくさん並んでいるのを見かけますよね。

・減塩の醤油
・減塩の味噌
・減塩の梅干し
・減塩の調味料… などなど、減塩だらけです。

そもそも、こんなに減塩の食品が増えたのは、

医師は高血圧の診断に対して必ず減塩を勧めます。

そのため、高血圧に対する意識は高まり、
血圧を抑えるために減塩を始める方が多くなります。

テレビでは「減塩」などをキャッチコピーに、商品のCMを次々に配信します。

誰しも「減塩! 減塩!」と言い続けられれば、

「減塩」=「健康に良い」と思い込まされてしまいます。

消費者が好むために各メーカーは、こぞって「減塩」の食品を売り出し、
私たちも「塩」のとり過ぎは良くない…と思い、
減塩食品を購入し多用するようになったのかもしれません。


ところが、減塩ブームにもかかわらず、
高血圧の人は減っておらずむしろ増えているんだと言われています・・・


これは、塩分を控えることで血液中のナトリウムが減り、腎臓から血圧を上げるホルモンが分泌されるためだからだそうです。
(「標準生理学」(医学書院)という医学生の教科書に書いてありました。)



それ以外にも、
さまざまな生活習慣病の悪化に結びつくような弊害ばかりがあるようです。

頑張って減塩したあげく、味が足りずに食べ過ぎてしまったり
他の調味料で補ったり、
減塩だからといって塩や醤油の量を多く使ったり… ということが起きているのです。


しかも、塩で食材の臭みをとったり、身質を引き締め煮崩れを防止したり
味の浸透効率を測るなど諸々の作業を控えることは、食事のおいしさからかけ離れます。


では、塩はいったい私たちの体の中でどういう働きをしているのでしょう。

塩の主な成分は塩化ナトリウムですが、
天然塩や自然塩にはこの他にも多くのミネラル分が含まれています。


減塩で問題となるのは、ミネラル不足になるということです。

エネルギー源になる栄養素として、
糖質・脂質・タンパク質があり、これらを3大栄養素といい

また3大栄養素に微量元素であるビタミン・ミネラルを加えたものを
5大栄養素といいます。

5大栄養素は生体にとって必要な栄養素です。


塩の主成分である塩化ナトリウムの他には、

マグネシクム。
骨や歯を強くし、酵素の働きを助ける働きがあります。
骨組織や血漿、赤血球、筋肉中の各組織に存在し、エネルギー代謝、
筋肉の働きの調整、イライラの解消、血液凝固の補助、体温調整、血圧調整、インスリン分泌の促進、たんぱく質の合成補助、核酸の合成補助などの多くの役割があります。

そして、骨や歯の形成に関わっている成分としてはカルシウムもあり、
血液凝固の補助や神経や筋肉の興奮を抑える働きもあります。

カリウム。
主に血圧の上昇を抑制する働きがあります。
細胞外液に存在するナトリウムとバランスをとりながら、
細胞の維持、細胞の浸透圧の維持、酸とアルカリ平衡化、神経伝達、
血圧の調整、過剰なナトリウムの抑制と尿として排泄する働きもあります。


その他にも、微量ミネラルとして、鉄・亜鉛・銅・マンガン・クロム・
ヨウ素・セレン・モリブデン・コバルトなどがあります。

そのの中でも、とりわけ亜鉛不足は若い世代での味覚障害(味を感じにくい、全く味がしない、苦く感じるなど)の増加と関係していると言われています。


このミネラル群はさまざまな代謝に深く関わっています。

ミネラルが不足すれば代謝が滞り、大変効率が悪くなります。
(例えば、特急列車が各駅停車になるようにノロノロ運転になった状態です)

いかがでしょうか?
「塩」は必要以上にとることを控えるという意識は大事ですが、

大切なミネラル補給源の一つであるため
「足りない」などの逆効果になったりしないようにしたいものです。

これは、やみくもに減らしてはいけないということです。


私は塩や醤油などの調味料は質の良いものを使うようにしています。
そうすることで「うまみ」があり美味しいです。

そして、食材にもこだわり、なるべく食材のままを活かすような料理を心がけています。


少しお高くなりますが、
いいものを使うことで量を使わなくてもおいしい料理になります。

それは結局、節約に繋がり減塩&健康になっているような気がします。
自分の身体の健康において理解することはとても大切です。

周りのメデイアに振り回されることなく、
自分の体により良い知識をつけていくことをしていきたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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